【嵐メンバーのタイプ考察】大野智さん
考察記事もついに4発目!
だいぶ大詰めです。
神風の順番(AMNOS)4番目は、大野さん!
今何を思っているだろう……
ときどき過去映像などで見られるとうれしいですよね。
大野さん:ISFP(Fi-Se-Ni-Te)
寡黙でありながら涙もろい、情感溢れる表現力というところから、Fi主機能だと思いました。多くを語らないところや、飾らないキャラクターゆえに「天然」「癒し系」というイメージも強いですが、実際はかなり地に足のついたタイプです。「今、目の前にあることを頑張れないやつが、何を頑張れるんだ!」という一言でメンバーを一つにするなど、背中で語るような部分はSeの「目下の出来事を重要視する」「実務的」なところが表れています。
大野さんはとにかくFiが優れているという印象なのですが、Fiは「自分の気持ちに嘘をつきたくない」機能なので、芸能界だとかアイドルとして活動する中で、無理を重ねたことも多かったと思います。
そんな大野さんが言う「ファンの子」という呼び方に、グループのリーダーとしての在り方に、底なしの愛情を感じずにはいられません。
思いをはせつつ、やっていきましょう。
ISFPの使用する心理機能はこちらになります。
心理機能:Fi-Se-Ni-Te
主機能 |
補助機能 |
代替機能 |
劣等機能 |
Fi(内向感情) |
Se(外向感覚) |
Ni(内向直観) |
Te(外向思考) |
I:内向型
ご本人が「一人の時間が必要」と言っていることから、MBTIをよく知らない方でも違和感はないであろう内向型です。
前回記事の二宮さんも内向タイプでしたが、主機能はTiで、内向判断機能(TiかFi)がメインなのですが、大野さんも同じく内向判断機能を主機能にお持ちです。
内向判断機能が主機能だと、ガンガン外に働きかけるタイプではない感じですが、芯の強さを随所から感じ取れるかと思います。
主機能:Fi 内向感情 高潔さ…
Fi(内向判断)とは、感情(F)を内側(i)に使います。○○ということ、もの、状況を自分はどう感じるか?ということを「判断」する機能です。これは快いか、不快か、信じるに値するかどうか、自分の価値観、倫理観に合致するかどうか。この機能が優れていると、周囲には「高潔」な印象を与えます。
嵐メンバーの大野さんへのコメントの、「嫌なことは言わないけど、『自分は嫌だ』という意思表示はするよね」というのはまさに、Fiの成す技です。
大野さんのお言葉、「どんなことがあっても、いじめた奴が絶対悪い」なども、不正、不公平さを嫌い虐げられている人たちを擁護するFiがよく表れています。
Tiが「事実」に対して嘘をつきたがらない機能だとすると、Fiは「自分の気持ち」に嘘はつけないという機能です。
なので、わかりやすいたとえをすると、「今日のところはもう帰宅したい」という自分の気持ちに反して、人が大勢いてにぎやかな場にい続けないとならないとか、楽しくもないのに笑っていなければいけないというのはFi使用者にとってはストレスとなってしまいます。(誰しも意に沿わない状況に置かれることは辛いものですが、たとえばTeやNe、Feなどといった別の心理機能がFiよりも優先度が高ければ、その「意に沿わない状況」にも、別の価値(評価されるなら我慢できる、少しきついけれど新しい知見を得る楽しみがある、周囲の雰囲気を良いものにしたいから頑張れる、など)を見出すことができるのですが……)
社交的な人が多そうな印象の芸能界(最近はだいぶ実は一人が好き、という本音を言う方も増えてきた印象ですが)で長くやってきたとか、それこそいつでも笑顔のアイドルというのは、主機能Fiに反して「自分自身を押し殺す」ということもやらねばならない場面が多く、大変な思いも少なくなかったであろうと思います。
リーダーが折に触れて他のメンバーやファンへの感謝とかで涙しがちなのは、「アイドル・芸能人という立場上それ(無理して周りにあわせたくない、自分のペースでいたいという本心)があまりそぐわない場合があることを理解していながら、自分でもどうしようもなく、それを周囲が受け入れ理解して、いつも補ってくれる」ことを重く重く捉えているからなんですよね。
補助機能:Se 外向感覚 身体能力抜群のリアリスト
主機能がFi、というところまではいいとして、それではISFP(Fi-Se-Ni-Te)か?INFP(Fi-Ne-Si-Te)か?(補助機能がSeかNeか)
というお話になります。
おっとり穏やかそうに見える、芸術好き、なのでNかと思いきや、ここは補助機能はSeです。力強いんですよ……(ここで共感してもらえるととても嬉しい)
というのも、大野さんの好きなことから検討していくと、Seの存在を強く感じるわけです。
・釣りをする→実際に船を出して海へ行き、釣り竿に伝わる魚の重量とか引きを感じる…大きい魚が釣れると楽しい!
・絵を描く、工芸→自分の手で直接描いたり作ったりする。
…大野さんの作品は写実的で初めて見たときはみんなびっくりするんじゃないでしょうか?ちょっとコワイくらいリアル系です。細密画は何時間みても見終わらないくらい描きこまれています。フィギュアにしてもかなり細部の作りへのこだわりを感じられますし、基本的にかなり写実的ですよね。
・ラジコン→手元で操作するとそのとおりに動く!
などなど……
要するに自分の身体で何か働きかけるとリンクして他のものが動く、それが目で見てわかるということに面白さを見出すんですね。これはまさにSeです。
あと、ダンスがうまいというのは自分の身体を使って感じていること、伝えたいことを表現するということの極致でしょうし、それをいちいち言葉にして説明しないというのも、内向感情Fiにより感情を内側にためこむ、けど正確(主観的ではある)にとらえているISFPらしさだな、と思います。
そしてこのSe(外向感覚)ですが、これまでご紹介のメンバー3名(大野さん、相葉さん、二宮さん)が、Seを優先的に使用します。同じSeでも、タイプや使う順位が少し違うだけで、異なる側面が出てくるのが面白いですよね。
代替機能:Ni 劣等機能:Te 頑張れば使えます/持ってるけど苦手
代替機能のNiですが、この機能についてはおそらく「松本さんが得意なやつか~」というイメージになっているかなと思います(これまでの記事を読んでいる前提で手前味噌感に苛まれております)
以前の記事で詳しく説明したので今回は省略しますが、要するに「まだわからない先のことを色々考える」みたいな機能なわけですが、やはりSe優位のリアリストなので予想に過ぎない話とか希望的観測とかわりと遠い未来を想定する、ビジョンみたいなものを描く……とかははっきり言って苦手だと認識してるかと思います。大野さんは目の前のことに集中することを得意としているのです。
なので、グループの人気が爆発的に上昇し始めたあたりからのことを「ずっと浮いてる感じ」と表現していた(たしかVS嵐のOPトークだったかなあと思います)のも、とても大野さんらしいなと思いました。駆け出しの下積みのころはとにかくがむしゃらにやって、それが楽しかったとも言っていますし、「今、目の前にあることを頑張れないやつが、何を頑張れるんだ!」の一言をみんなの胸に刻んでしまったのも印象的です。
人気や好感度というのは、目に見えたり触れたりするものではないので、現実主義的な大野さんにとっては、「なんでこんなに?!」というような、ふわふわとした感じが常にあったのかもしれないですね。
また、様々な媒体での発言などを拝見する限り、地に足がついてない状態を非常に恐れるタイプだとお見受けしました。大野さんのようなタイプの方々は、「自分の力が及ぶもの」が好きな傾向にあります。とにかくコンサートの場でファンの子の顔を見たいと言ってくれるのも嬉しいですよね。ファン冥利につきます…
そして、劣等機能のTe(外向思考)ですが、これは外部からの評価や社会的地位を重視するような機能です。
主機能のFi(内向感情)と対をなす機能なので、メインのFiを使用するとTeは抑制されますし、Teを頑張って使おうとすると、得意なFiが抑制されてしまって辛いので、やはり苦手意識が強めかなと思います。
私がすごーく大野さんらしさが出てるな~と思った発言の一つに、
「アイドルって言われたくないの。タレントも嫌。芸能人も嫌だな。ただの大野智でいいと思う。一人の人間として見ていてほしい」
というのがあるのですが、外部からの客観的な評価よりも、本心で繋がりあうことを希望していることが伝わってくる一言だなと思います。あと言い方がすっごく可愛いですよね
…と、「苦手」という側面ばかりを切り取ってしまったのですが、大野さんのように「TeよりもFi」を優先するということにはいいことがたくさんあります。
数多の大野さんエピソードの中でも私がとりわけ好きなエピソードなのですが、
2012年の24時間テレビにて、被災地で頑張っている空手の「型」の選手の少女・早希ちゃんに大野さんが取材を行ったときですが、このとき、結果的に早希ちゃんは試合では勝つことはできませんでした。(ものすごく端折ってしまいすみません)これについて、周囲の方々は「また頑張ろう」「頑張れば大丈夫」と、励ますのですが、
大野さんは
「僕が見た練習のときよりずっとよかったよ。すごくよいところがたくさん見られた。よくやったね。ありがとう」
と声をかけたのです。
「また頑張ろう」というのはつまり(負けちゃったけど)ということを言外に含んでいて、つまり客観的な結果、Teの枠組みです。しかし、大野さんは、あくまで外部による判断にすぎない「勝ち負け」を意に介さず、「前の早希ちゃん(練習のとき)よりも上手にできた」ということを瞬時に見抜いて言葉にしてくれたということなのです。
これは「テレビによって多くの人が見るもの」という前提に立ったとき、なかなか瞬間的にできる判断ではないなと思いますし、付け焼刃ではこんな言葉は出てこないだろうと思うので、大野さんの愛情深さ、大事にしているものを感じられるエピソードですよね。
これらの劣等機能から考えると、自分が一人の人間として心から希望するものかどうかは別として世間的にとか、売れるためにとか、将来的にやるべきかどうかを考えて…というやり方はしんどい(特に劣等機能のTe領分)はずなんですがそこをすごく頑張ってくれてるんだろうなあと思います。そんな大野さんが、2020年12月31日のステージで、
僕は明日から自分のことをちょっと考えて、自分の時間を大切に生きてみようと思います。何するかは決まっていませんが。またいつか、人のためになれるように…。
とお話されたときには、もう感謝以外の何物でもありませんでした………。
P:知覚型
大野さんも相葉さん、二宮さんと同じく知覚型(末尾がP)です。
臨機応変なタイプですね。ガチガチに決めたルーティーン通りでなくても、そのとき起こったことに合わせて柔軟に対応できます。
バラエティ番組などでの即興的な対応や、急にトリを任されてもきっちりオチをつける対応力の高さにもよく表れているかと思います!さすがリーダー…
というわけで、ついに4人目までやって参りました。
ISFPの愛情深さ、力強さが伝わればな…と思います。自分を殺してまで周囲に染まろうとはしない芯の強さ、あっさりとした態度が素敵ですよね。ファンの子もそういう大野さんが好きなんですよ。
ここでまた心理機能をちょっと並べてみたいと思います。
大野さん:ISFP(Fi-Se-Ni-Te)
相葉さん:ESFP(Se-Fi-Te-Ni)
順番は主機能と補助機能、代替機能と劣等機能がそれぞれ入れ替わっていますが、4つの心理機能の取り合わせが同じものになっていることにお気付きかと思います。
このような組み合わせとなる二人は、そもそも内向・外向(IかEか)が違うのみで、興味や思考回路が似通っているので、相手のことを「わかる!」と思いやすいです。なので、出会ってあまり時間が経過しないうちから歩み寄りやすい間柄といえます。
要するに、二人とも得意な機能が「Se(目下のことを重視する)」「Fi(個々の感情を尊重する)」なので、お互い相手の行動原理を理解するのにあまり苦労しないということです。(ただ、使用する順番が違うので、少し踏み込むと「おや?」という部分があるのですが…これはまた後ほど扱えればと思います。)
これについて、何かのコンサートDVD(beautiful Worldだったかな…違うかもしれません)のインタビューで、相葉さんが「リーダーというのは最も自分を殺さないといけないから本当に大変だと思う」と言ったことについて大野さんが、「相葉ちゃんがそれをわかってくれるのはすごく嬉しい」と言ったのですが、これはFiを介して、他のメンバー間にはない形で通じ合っている部分だと思われます。嵐メンバーで、Fiを優先的に使用するのは大野さん、相葉さんのお二人だけなのです。このコンビの名前が「天然コンビ」なのがとてもかわいくて好きです。
メンバー同士の関係性についてもシリーズ化できればと思うので、気長に待っていて下さるとうれしいです。
……さてお次は5人目、最速で奪い取る大卒アイドルのあの人です!
最近では大卒アイドルも増えましたが、当時は本当に大きな決断だったのではないかなと思います。
次回もなにとぞ、よろしくお願い申し上げます。